更新もすっかり滞ってる中で書くべきかどうか迷ったんですが、公開最終日である今日、書いておかないと後悔しそうなので書くことにしました。書きためていた物も放出しちゃいます。多分文章は長くて散らかっちゃいます。途中で飽きたらどうぞ読み飛ばして下さい。
この記事のタイトルでわかると思います。彼のことです。
もう今さら、彼のことを何と表現すべきか分からなくなっています。
世紀のスーパースターだとか真の天才だとか、どんな言葉でも彼を表現するのにはちょっと足りない気がするんです。
映画は実に完成度の高いものでした。
内容そのものはまったく感傷的ではなく、ハイレベルなパフォーマンスがつを見られます。
ライブを見に行くつもりで観られるでしょう。
実際、劇場から出てきた女の子達が
「ホントのステージみたいだったね〜」
なんて話してたし。
ただ、僕の思いは、もう少し違うところにありました。
これの完成形、つまりこの映像を圧倒、凌駕する作品が世界のどこかで行われるはずだった。
そして、その完成形を見る機会が永遠に失われてしまった。
・・・という、とにかく「残念」という思いが一つ。
(どうやら日本公演の構想もあったらしい、という話を聞いて更にショックでしたが)
それから、彼に何事も起きていなければこの映像を見ることはなかった(見ずに済んだ)のだ、という「哀しみ」。この映像は、彼がこの世を去ってしまったことが冗談でもなんでもなく事実であるのだという証明でもあるわけです。
そしてもう一つは・・・「気づき」。
この映像で僕は、彼に心の底から惚れていたのだということを思い知らされたのでした。
それはもう、胸の奥に痛みを覚えるほどに惚れていたのだということを。
MJ。
あなたは、目眩を起こすほど格好よかった。
東京ドームで見せてくれたパフォーマンスは今でも忘れられません。
テレビのような小さな映像にすら、クラッとさせられるのです。
2005年のMTVアワードで見せたメドレーは、本気で気を失いそうになりました。
そんなあなたがいないこの世界は、少し面白味を失ったような気がします。
この先、あなたの新しいパフォーマンスを見ることがないというのは、どう考えても面白くない。
・・・そして、そのことが僕を打ちのめすのです。
あなたがいないことが、ただひたすら寂しい。ただひたすら悲しい。
こんな思いを、こんなに早くに味わうことになるとは思いもしませんでした。
あなたは、僕だけでなく、たくさんの人の胸の中で生き続けるのでしょう。
今この瞬間にも、どこかであなたの歌声が流れているはずです。
それでも、あなた自身がこの世に存在しないことの代わりにはならないのです。
寂しい。
悲しい。
でも、同じくらいの「ありがとう」も抱えています。
あなたを真似て覚えたムーンウォークをきっかけに、ストリートダンスの真似事をしていたことも懐かしい思い出です。もしかしたら、いくつかの振付は今でも踊れるかも(・・・いや、体がついていかないかな・・・)。
寂しいけど、悲しいけど、ありがとう。
寂しいけど、悲しいけど、忘れない。
寂しいけど、悲しいけど、あなたの遺伝子が永遠に受け継がれていくことを信じて。
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とまあ、私信的なものを書いたところで気持ちは収まらないわけで。
最終日の今日、もう一度だけ観たいんだけど時間的に無理な気が(^^;)。